遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

パン屋はだめで和菓子屋で合格/道徳教科書

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「道徳」教科書の初検定 8社すべてが一部修正し合格(NHKニュース)

《小学1年生のある教科書では、申請段階では、物語に友達の家のパン屋を登場させていましたが、「国や郷土を愛する態度」などを学ぶという観点で不適切だと意見がつけられ、教科書会社は「パン屋」を「和菓子屋」に修正しました。》

安倍晋三が、森友学園(籠池)や加計学園(加計晃太郎)や海陽学園葛西敬之)と近い関係にあるのは、森友で「教育勅語」を幼児に暗唱させていることにも象徴される、美しい国造りの原動力として教育によって愛国や家族愛を定着させようという魂胆があるからである。

愛国のモデル校として森友学園を独り立ちさせようとしたが失敗し、安倍自身も失脚する可能性大になっているのは痛快である。日本会議自民党神社本庁も安倍を切り捨てるのはそう遠くないだろう。

そんななか、総理に忖度してかどうかはわからないが、上に示したニュースの通り「パン屋」を不適切とし、より日本的な「和菓子屋」に修正してきた教科書の申請を通したという。

これで、安倍総理に喜んでもらえるし、葛西や加計両人にも文科省はいい教科書作りをしていると喜んでくれるだろうという、まことに下らぬ下劣な忖度である。そもそも安倍はもういなくなるかもしれないというのに。

莫迦教科書検定をする情けない国になってしまって、脱力してしまう。この連中はいまだに羽織袴で仕事をしているのだろうか、ああ実に面倒臭い。

こういう教科書検定を実施した莫迦こそ、道徳の教科書に登場するべき生きた素材であろう。
「パン屋はダメで、和菓子屋なら愛国精神に合うというわけの分からない大人にならぬようにしましょう」。

森友学園問題のかげで、こういう教科書作りが静かに進行している。こういうのも駆逐していかなければならない。