「今日のことば」、第4回目は「ルサンチマン」です。
■ルサンチマン(仏: ressentiment)とは、主に弱者が強者に対して、「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情を持つことを言う。
ルサンチマンを持つ人は非常に受け身で、無力で、フラストレーションを溜めた状態にある。つまり、実際の行動をとるには社会的な制約があり、自身の無力を痛感している人である。そういう状態にあっては誰であっても、ルサンチマンを持つ状態に陥る。
社会的に強者であれば、嫉妬や反感といった感情に主体的に行動することができるため、フラストレーションを克服することができ、そのため、仮にルサンチマンの状態に陥ったとしても、一時的なものでしかないとされる。
反対に社会的な弱者はルサンチマンから逃れられない。フラストレーションをむしろ肯定し、何もできないことを正当化するようになる。社会的な価値観を否定したり、反転した解釈を行うようになる。こういった自分の陥っている状態を正当化しようとする願望こそ、奴隷精神の最大の特徴であるとする。
(ウィキペディアより)
ともかく、「反知性主義」もその傾向にあるが、特権階級に対するルサンチマンや恨み妬みのような病理が格差社会には多く漂っているように思う。私も僅かにその傾向があるが、ニーチェの力を借りることなく克服したりできなかったり。悩みは消えることはないのだけれど…。
日本の政治と投票行動に例えれば、一見お気楽で知性的で無能集団の民進党や、一見教条的で知性的でどこか怖い頭脳集団の共産党には投票したくなくて、お莫迦なお金持ちになれる夢をきっと叶えてくれるはずの自民党や、「This is ルサンチマン」みたいな維新の会や公明党に投票する。
このような私の想像上の投票行動が、ルサンチマンを持つ人々の密やかな反動のような気がする。
民進党や共産党に辟易としてるけど、自民党や維新の会には絶対投票したくないルサンチマンを持たない層は、面倒くさい選挙は棄権。ルサンチマンを持つ人々は、静かに自民党に投票。それらが、投票率の低さと自民党の圧勝に繋がっているのかもしれない。
頑張ってくれないと、君たちの明日だけじゃなくて、日本の明日がなくなってしまうよ。