遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

宅配ドライバーの労力削減のために

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10月の終わり、プリンターのインクがなくなってしまい、どうしても翌日にプリントアウトしなくてはならない事態になったので、Amazonのプライム会員にお試し入会しインクを取り寄せた。翌日にインクは到着し、プリンターは無事作動し始め、ピンチを乗り切った。

Amazonのプライム会員になると、翌日には注文品が届くという特典がある。この特典は、非常事態にはありがたいが、平時には私には不必要な特典。年間4千円近い会費を支払ってプライム会員になる魅力は感じない。翌日に注文品が自宅に配送されるとことが、「売り」になるのだろうかと思う。

それより、配送業者の労働強化になるのが問題だと思う。我が家はほぼ終日、だれかが在宅しているので、私はネットで買い物する際に、配送時刻指定はしない。配送業者のドライバーが、できるだけフリーに配達できることを考慮して、指定をしない。
また、できるかぎりまとめ買いをして配達回数を減らすことにしている。配達する方も受け取る方もその方が効率的だから考慮している。

自宅配送ではなく、コンビニで受け取る方法にしたことがあるが、こんどは忙しくしているコンビニの店員に手間を取らせることになり、その手段を見合わせている。上の画像は米国のコンビニの荷受けロッカー(Amazon専用)だが、日本もこうなればいいと思う。

また、戸建て用の宅配ボックスがもう少し安くなったら、検討してみてもいいかと思っている。できれば、新聞受けや郵便受けとセットになっている宅配ボックスがいいと思う。

自宅前にはよく配送業者のトラックが停まる。この現象は今や我が家だけの現象ではなくなっていて、業者のドライバーの労働環境は相当劣悪になっていて、その上時刻指定の配送が彼らの労働強化につながっているという。

残り1個の荷物配達すれば仕事が終わるのに、その荷物が時刻指定になっていれば、ドライバーは時間待ちしなければならないのだ。また、不在の場合の手間やトラブルが後を絶たないという。郵便局で、不在荷物の取り扱い(局員が不在荷物を郵送元に返却してしまったらしい)で苦情&激怒している顧客に遭遇したこともある。

アメリカでは、宅配ドライバーが届け先の玄関周辺に荷物を置いていくケースが一般的で、その置かれた荷物を盗んで回るやからもいるようで、日本の対面での荷渡しシステムの信頼度は素晴らしいのだが、業者の労働強化やトラブル対応は大変なことになっている。

マンションの荷受けBOXや、戸建て用の宅配受取BOXや、コンビニ受け取りシステムや、楽天が鉄道の駅に設置した受取BOXなど、少しづつ工夫された取り組みが出現し始めているが、帯に短し襷に長しという側面もあろうか。

トラックドライバーの健康面を考慮し、大手のネット業者と郵便局と配送業者とBOX業者とコンビニなどが横断的に知恵を出して、受け取る側が信頼できる便利な荷受けシステムを確立してほしいものである。それをやるだけの価値のある、大きなマーケットだと思うのである。