遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

清荒神の秋

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男の厄歳(数えの41歳~43歳)、どこから聞きつけたか前厄(41歳)の頃に親戚縁者がお祝いと火箸を持ってくる。

大阪北部に住んでいると、厄除けは京都府八幡市石清水八幡宮や、宝塚市清荒神にお参りに行く。その際にも厄除け火箸をいただいて帰って、後厄(43歳)を無事過ぎたらその火箸を奉納しにお礼参りをする習わしになっている。画像右下が、お返しされたおびただしい数の火箸の奉納のようす。

また、荒神さんは火の神様(京都なら火の用心のお札は愛宕神社でいただく)で、お札をいただいて帰って家に祀る。そのほか、交通安全のお札まであって、家内安全の総合商社のようなお寺さまである。

阪急清荒神駅からの参道は長く、お門まで20分はかかる。平日の午前中の参道はひっそりとしていたが、門前には駐車場があるので車での参拝者の方がずっと多い。

門を入ると、二本の黄色く色づいた大きな銀杏の木が参拝者を迎えてくれる。私のような信心とは縁遠い人間でも温かく迎えてくれる。

無料休憩所で、参道で買い求めた大福餅ときな粉餅を食べてゆく秋を楽しむ。

私の前で御朱印をもらったおじさん。定年を迎えて御朱印を集めて回っている風情。ここをあとにして訪れた中山寺でもすれ違った。「また、どこかで」と心の中でご挨拶。