遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

夫婦別室と布団乾燥機

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昔からの茶飲み友達が、いま新居を探している。結婚間もない夫婦二人で、4LDKのマンションを大阪北部を中心に物色中のようだが、あまりにも選択肢が多すぎて決められないまま、いまだに奥さんのマンションに転がり込んだままである。

二人暮らしで4LDKを探しているくせに、なんと夫婦の寝室は同部屋にするという。

嫁さんに気を使って、あるいは嫁さんの方が気を使って同室にするのかもしれないが、一旦同室にしたらあとで言い出しにくいことになるから、はじめから夫婦それぞれの寝室を持つべきだと余計なアドバイスをした。

ひとり寝だと、部屋の明るさや室温の選択・布団やベッドや寝具の選択の自由度・寝る前の読書時間の確保・テレビや音楽などの嗜好の自由さ・寝返りやいびきや歯ぎしりやおならなどの臭いからの解放・寝るタイミングや起床時刻の自由の確保などが手に入り申し分ない。どちらかというと、奥方の方が安眠を得られ喜ぶシステムのような気がする。

うちの奥さんは、瞬時に眠りに入れるが、物音などですぐ目を覚ますし、朝は早起きだ。私は宵っ張りの朝寝坊タイプだから、二人のすれ違いが別室だとスムーズな生活になる。

私は、就寝前にベッドに寝転んでiPadで電子夕刊を読み、ツイッターをチェックし、時に「dマガジン」で雑誌を読み、最近はゲームをしたりする。その間、時間にして15分~1時間以上。そこから余力があれば文庫本を読んだりする。その間、ステレオかiPadで音楽を流している。最近は朝まで音楽を鳴らしていることもしばし。朝食もベッドまで運んできてくれたら文句はないが、そのためには執事が必要になるからそれは無理だ。とにかくものぐさなので、ベッドの中でそんな暮らしをしているから、夫婦同室などありえないのである。

ただし、ひとつだけ不便なのが、寒い時期に冷たいベッドに入らなければならないこと。嫁はあんかやこたつ替わりか(笑)。
その不便さを解消してくれるのが、布団乾燥機(我が家のものは日立の2014年製)。ダニ退治に重宝するし、寒がりのひとり寝の人間のために布団を暖めてくれる優れものだ。

昔はでかい空気枕のような袋を布団の間に挟み込んで乾燥をしたが、あれは面倒くさかった。今の主流は温風の吹き出し口を布団に突っ込むだけのもの。温風の吹き出しノズルがうまく工夫されていて、ほんの10分くらいで枕元まで暖かくしてくれる。

上記画像下がそのノズルと暖気の流れるようす。で、ノズルとホースは、箱型の本体にすっぽりと治まってくれるので、足元に置いておいてもさほどジャマではない。

嫁要らずの夫婦別室のための、執事のようにありがたいツールなのである。