遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

将棋の棋士がスマホで不正?

イメージ 1

13日の「三浦弘行九段、竜王戦不出場」というYahooニュースに驚いた。

三浦九段が、普段から対局中に離席したあいだに、スマホを使って不正をしていたということなのか。詳細は不明だが、将棋タイトルで名人戦に次ぐビッグタイトルの竜王戦の挑戦者として7番勝負を戦うはずだった三浦が出場停止処分になった。(画像は竜王戦の前夜祭で、左が渡辺竜王、右が繰上げ挑戦者になった丸山九段)

将棋も囲碁も、対局中に席を外して、トイレに行ったりぶらぶらすることは禁じられていない。タイトル戦などを見ていると、頻繁に席を立つ棋士を見ることができる。私なら、相手が指すまで席を外していたいタイプの棋士

三浦は彼が若いころからよく知っていた棋士で、いまは九段で名人戦リーグの最高位A級順位戦グループ(10人)に属する棋士である。賞金ランキングもベスト10以内に入っているという。テレビやネットの将棋番組で彼の解説を何度も見たが、よく手が見えて(プロなら当たり前だが)素人にもよくわかる解説ができる棋士だった。

今回の処分に先立つ今月5日に、将棋連盟が対局中のスマホ持ち込み禁止、外出禁止措置などを発表していた。能天気な一ファンとしては、連盟と棋士との信頼関係を失うお達しじゃないのかなと思っていたが、それと今回の三浦問題がリンクできて、なるほどなと納得した。スマホなどを使って対局中に将棋ソフト(これがプロより強かったりする)などを操作できるのだろうか、可能ならその手口に興味がある。

いずれにしろ、驚きの事態だった。三浦は少し変人らしいが、この道一筋みたいな達人はそんなもんだと思っているから、ファンではないが好感の持てる棋士だったからショックだった。また、三浦に限らず腕一本で戦う棋士たちが不正をするなどということが考えられないので、これまた二重のショックだった。

政治家の不正は全く驚かないが、棋士の不正は非常に驚く事態。今回の不祥事は確たる証拠があるのだろうかと、ファンとしてはなんだかとても残念なニュースだった。