遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

リセットして再スタートなのだ

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参院選の結果は、残念ながら事前の予測通りの結果となり、衆参ともに改憲派議席が全議席の3分の2を超えてしまった。もしかしたら予測が外れるかもと、一縷の望みはあったもののそれは叶わず残念ではあるが、予測通りの結果だから落胆も驚愕もしない。

毎日新聞の調べでは、街頭アンケートをした150人のうち、55%の83人が「改憲ラインの3分の2」というキーワードを知らないと回答したという。この結果には驚愕した。現政権の強権による何も知らせない政治が浸透してきた。腰砕けのへたれメディアがその片棒を担いでいる。(野党の作戦下手もどうしようもないが。)

一方、一人区での統一野党の善戦は、初めての試みにしては(初の試みだったからかも)いい結果だったと思う。また、現役の閣僚が落選した福島と沖縄は、復興の不全や基地問題についての住民の怒りが反映された当然の結果であった。さらに、鹿児島県知事選では、脱原発川内原発の一旦停止を訴えた三反園訓(「ニュースステーション」の頃からおなじみの元テレ朝記者)が当選したことも、鹿児島県民の思いを反映した結果で、政権党としても無視できない結果になったのは喜ばしい。

安倍晋三自民党総裁任期が2018年9月までだという、うんざり。(あと2年間もコピペ宰相に付き合うのはストレスがたまる思いだ。)それまでの間に、改憲論議が繰り広げられ、国会を通った改憲案についてYESかNOの国民投票が行われるのだろう。

政権やメディアは、改憲案が練られる「憲法審査会」など全てをガラス張り(NHKによる地上波テレビ中継・録画、論議の紙上掲載など)にして、国民にその経緯を明らかにすべきだ。

いずれにせよ、改憲反対派が息の根を止められたわけでも何でもないので、あの救いようのないほどお粗末な自民党改憲草案をずたずたにしてほしいものである。まだ時間は残っている。