遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

渚のバラク・オバマとナガサキの少年

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熱が出て寝込んでいたが、オバマ大統領が広島に来る特番は見逃さまいとテレビの前に鎮座。

まあいろいろご不満のあるお方もいらっしゃることだろうが、まずは、広島に来てくれただけで及第点をやってもいいだろう。

91歳の被災者が、「ノーベル平和賞もらったんだから、遊んでちゃだめだ」。よく言ったと思うが、言われた方も満面の笑顔で答えていて、さすがはオバマオバマの傍らでハラハラしているどこかの首相と格が違う。

大統領の「核廃絶軍縮演説」も素晴らしかった。まず理想を語らずして、他に何があろう。

代りに立った安倍は「私は私は~」の大安売り。核廃絶が我らの責任だというなら、報道ステーションで取り上げていた、軍縮会議に派遣している大使に何をゆだねているんだ?我ら国民の意志を反映していない。あの軍縮大使がダメなのではなく(ほんとはダメなんだけど)彼に「日本はアメリカと一心同体だと、言ってこい、軍縮会議をかき回してこい」と送り出した低能政権に問題がある。

上の画像は、ビーチで祖父と遊ぶバラク・オバマである。ハワイのビーチなのだろうか、1963年の写真で彼が3歳くらいの年齢だと思われる。おじいさんとの肌の色は明らかに違う。彼はヨーロッパ系とアフリカ系の混血である。こういった祖父との思い出も、彼の今のありようを形作っているのだろう。

人は人として生まれて等しく幸せになる権利がある。渚で波と楽しく戯れる権利がある。すべての人がそのことを実現可能な世界にするには、どのようにすればいいのかを、(たとえそれが困難でも)オバマ大統領はわかったうえでの広島のスピーチであった。

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この写真は、私のブログに何度か登場している写真だが、ジョー・オダネルという米国の従軍カメラマンが撮ったものだ。この写真の少年は、長崎の原爆で亡くなった弟を背中におんぶして、死体焼却のための順番を直立不動で待っている。こういう悲しい少年たちを二度と生み出してはいけないと思うのである。核も武器も徹底的に縮小する時が来ている。http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/67745022.html

そして、大人たちは、ひと夏に一日でいいので子どもさんやお孫さんと水遊びに行くべきだと思う。自分のためにもね。