縄文の暴力死亡率1.8% 「戦争は人間の本能でない」:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ3Z52KVJ3ZTZNB018.html …
戦争の発生は人間の本能に根ざしたものではない――。
研究グループは、狩猟採集によって暮らしていた縄文時代の2582体分の人骨のデータを全国242カ所から収集。うち大人1044体で傷を受けていたのは19体にとどまった。ここから、暴力による死亡率は1・8%だったと結論づけた。
「戦争の発生は人間の本能によるものではなく、環境、文化、社会形態などの要因によって左右される」と説明している。
縄文時代の人骨を2582体も収集するって、242か所に保存や保管されていたものを分析したってことだろうか。研究グループの人たちの労苦に頭が下がる。
彼らの研究は、欧米の先行研究の「戦争は人間の本能だ」という結論に、本当にそうだろうかというところから始まったような気がする。「いや、戦いは人間の本能じゃないんじゃないかな?」という疑問符が、研究を続け深めるモチベーションになりうるのだと思う。(すべて私の想像だけど。)
そして、「人間は、本能ではなく環境などに左右されて戦闘好きになるのです」と研究グループは結論付けた。
私もそれを信じたい。人類に貢献できる、重大で貴重な論考である。
平和憲法下の戦後は、そういう環境が文化を醸成したから、私たち日本国民にとっては黄金の日々だった。平和を取り戻した日々だったのだ。
そして、それは決して過去形にしてはならない月日なのである。