遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

美瑛のニオと有機農法

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本日2016年3月26日、北海道新幹線が開通します、めでたしめでたし。

話は変わって。
あんみつ、おはぎ・ぼたもち、ぜんざい・しるこ、どら焼き・三笠、ようかん、大福もち、薯蕷まんじゅうなどなど。私の大好きな和菓子。 また、うちはよく赤飯を炊きます。これらに共通する食材は「小豆(あずき)」です。

上の画像は、美瑛の丘に点在する「ニオ」です。秋に刈り取った小豆を重ね合わせて、青いテントで雨よけ風よけの青いテントを施して、自然乾燥させます。そうすると小豆の赤みが一層増して、乾燥の不ぞろいのない品質の良い小豆が生産できるそうです。ニオは小一時間をかけて高さ2mほどの高さに積まれますが、1週間ほどで半分くらいの高さになってしまうそうです。乾燥は2週間ほどかけて行われるようです。

いまは、コンバインで刈り取って豆を鞘から取り出し(脱穀)、機械乾燥ののち流通させる農家が多いそうですから、美瑛のニオが点在する風景はそのうち見られなくなるかもしれません。ただ、こだわりの和菓子業者からは引き合いがあるため、有機農法とニオによる自然乾燥を売りにしている農家もあるようです。

ニオを摘む農業と積まない農業。消費者の私たちは、生産者の丹念な農法など意識しないで農産物を買っていますが、知らないところで高い品質を保つ努力がなされています。

ニオのある美しい風景に、農家のこだわりと美学を感じとることができます。