遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

美瑛の「哲学の木」/北海道

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画像は、北海道の美瑛(びえい)の丘に立つ「哲学の木」。大地に立っているので高さがよくわからないが、30m近くもあるポプラの大木である。手前にはジャガイモ畑が広がっているが、連作を避けるため農作物は年々移り変わっていく。

北海道新幹線が3月26日に開通して、この木を見にいきたいと思っている観光客もいるのだろうが、残念なことに2月に伐採されてしまった。

何かを考えているかのように斜めに傾く姿から「哲学の木」と名付けられたという。観光客のマナーの悪さに頭を痛めていた所有者が伐採を決断したようだ。老木で朽ち始めていて農作業に支障が出始めているのかもしれないが、観光客が押し寄せて周辺の畑を荒らすのが伐採の第一の理由だそうである。
朝日デジタル2月25日

NHKで美瑛の四季を取り扱った番組を見て「哲学の木」を検索したら、このニュースに行き当たった。私はまだ訪れたことがないのだが、番組で見た美瑛の四季は素晴らしくて、誰でも行きたくなる自然と風景がそこにある。

農業に携わる人たちは、美しい美瑛を維持することを誇りにしている。観光客も大歓迎だという。丘に広がりうねる畑は、写真映りの良い素晴らしい大地なのだが、傾斜地で農作物を栽培するのは実に大変で、大雨が降れば低い方に水と土が流れて大変なことになることも番組で紹介されていた。そんなことも知らずに、私はカメラを携えて美瑛に立ち、パチリと撮って帰って来ようとしているのだ。

「ケンとメリーの木」をはじめ、CMなどで有名になった木が美瑛には存在する。著名な樹木や麗しき自然がいつまでも失われないことを願って、美瑛では「美しい景色をありがとう」と感謝しつつパチリと撮影してくるつもりだ。
ただし、いつ行けるかは未定。