囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士に勝ち越した。これはものすごいこと。人間を超えたと思われても仕方のない結果。僕自身はイ・セドル九段が5連敗したら、そう判断します。残り2局に注目したい。
コンピュータの囲碁は、後半戦に少し優勢になればそれをキープできる能力がある、つまり負けない。人間は逆に、自分が優勢だと思うと、その時点から別人になり負けることが多い。それが人間の人間たるゆえんだ。
あるいは、どこかの時点でコンピュータは最後の形まで読めていて、その形になるように碁石を置いていくので、人間が打つ布石の流れとは違和感があり「えっ、なにそれ?」というような手を打つと思われる。ただし井山祐太は、そんなに違和感があるとは思わないと言っているので、井山も「神の領域」にいるのか。
次は、世界ランキング1位の中国の18歳の柯潔(かけつ)棋士に「アルファ碁」が挑戦するという噂。今回と同じ互いに2時間持ちの条件なら、人間が負けると思う。そのあと、井山祐太と、持ち時間9時間の二日制の5番勝負をぜひ闘ってもらいたい。年末から正月なら井山名人も時間が取れるのではないだろうか。
■「キャリア積む以上の価値」 「子は2人以上」発言要旨(朝日新聞デジタル 3月12日)
大阪市立茨田北中学校の寺井寿男校長(61)が、2月29日の全校集会で生徒たちに語った発言要旨。
子どもを産んで育てることは尊いことだと私も思うが、それが「女性にとって何にもまして重要なこと」だとは思わない。中学生に対して何か立派なことを言おうとしたんだろうけど校長先生、結論の「いましっかり勉強しなさい」だけでも良かったんじゃない? 誰もクレームを言ってきていない、と当の校長は言っているようだが、みな忙しくて君の相手なんかしていられないの。ジェンダーを理解していない昭和のおっさんは、もう退職して後進に道を譲りなさい。
■電力会社の広告で文化人や芸能人が原発PR (リテラ2016.3.11)
勝間和代 原発が停止して電源構成の約9割を火力発電に頼る日本は、3つの課題を抱えています。1つ目は「エネルギー自給率の低下」。(略)2つ目は「電源コストの上昇」。(略)3つ目は「CO2排出量の増加」です。(略)
3つの課題は原発と関係ない。電源コストって福島原発でどれだけのコストがかかったのかはっきり示してから発言しなさい。税金がどれだけつぎ込まれたのか明記しなさい。少々開発コストや初期費用がかかっても、再生可能エネルギーの方が「自給率は改善される」し、「ランニングコストは低い」し、「CO2排出はゼロに近い」のだ。勝間和代ならそれが分かるはずだ、恥を知れ恥を。