遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「アルファ碁」

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イ・セドルは韓国の囲碁プロ棋士で、33歳の今でも世界の5本の指に入る強豪。
そのイ・セドルと、グーグルがフェイスブックと競り勝って買収したディープマインド社が開発した囲碁AI(人工知能)「アルファ碁」との5番勝負が9日始まった。

私はネットでその一部始終を観戦。結果は「アルファ碁」の中押し勝ち(イが投了)となった。

チェスや将棋はコンピュータがすでに人間より強くなっているが、囲碁はまだまだ人間の領域に迫れないと言われてきたのだが、今年に入って突然「神の領域」に迫る勢いのAIソフトが出現した。ネットの解説者(名だたる名棋士)は、途中経過では人間が優勢だと言っていたが、「人が勝つはず」という先入観が強かったのかも。

敗れたイ・セドルは「本当に驚いた。最初の失敗が最後まで尾を引いた。アルファ碁を作ったプログラマーに深い敬意を表したい」と語った。さすがは世界の王者らしいコメントだが、ツイッターでは日本のプロ棋士たちが「えらいこっちゃ」と大騒ぎしている。確かに歴史的な敗退だと言える。

5番勝負の第2局は10日13時から開催され、「囲碁プレミアム」サイトで無料で視聴できる。 http://www.igoshogi.net/igopremium/

ちなみに、囲碁の世界の棋士ランキング(2016年2月現在)で、
■ベスト10の国別内訳は、
中国7人
韓国3人
■ベスト20で、
中国14人
韓国5人
日本1人
となっている。わが井山祐太は日本のプロ棋士でただ一人17位にランクされている。

英国製のAI「アルファ碁」は、学習能力があり進化し続ける能力があるようで、世界棋士ベスト20に特別ランクインされることになるかもしれない。