パリで同時テロが起きた。
フランスのオランド大統領はこのスタジアムで試合を見ていたという。
私は朝から、CNNのニュースを流しっぱなしにしている。パリには、第二次世界大戦以来の夜間外出禁止令が出されたという。
記憶のかなたにあったのだが、パリでは1月に「シャルリー・エブド」の編集部がテロリストに襲撃され、12名が犠牲となった。あの事件はまだくすぶっていたようだ。
会場から逃げ出せた男性の証言では、15分くらいに渡ってAK47カラシニコフ(自動小銃)が乱射されたという。この男性は、テロリストが弾を装填する隙に逃げおおせたという。この会場では110人以上が犠牲になった。
亡くならなくても、自動小銃によるけがは、重いという。
カンボジア料理のレストランも、店外から銃弾が撃ち込まれたという。
少なくとも153人が亡くなったとCNNは伝えている。テロリストたちは8人が死亡し、うち7人が自爆した。彼らがイスラム国(IS)なのか、アルカイダなのかはまだ分からないというが、ISだとみる向きが多い。
パリの街を警護しているのは、警察官たち。来るべきCOP会議を控えて警戒を強めようというさ中の事件だったという。映像で見る限り、パリは戦争地域に見える。オランド大統領は、フランス国境を封鎖し、非常事態宣言を出したが、その声と体は震えていたとCNNは伝えている。ニューヨークの街角の生中継映像も、武装し警戒をするNY市警の警官たちを映し出していた。
先月のロシアの旅客機事故も、ISによる可能性が高いとされるなか、各国政府の対応から目が離せない。
我が国は戦後70年、戦争や動乱や紛争で、一人の命も奪ってこなかった国であることに、あらためて誇りを持つべきだと思った。日本でこんなテロが起きてほしくはないが、戦争法案で自衛隊が海外に出ていけば、どうなるかはわからない。
パリの多くの犠牲者に、心より哀悼の意を表したい。