遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

阪急百貨店の50年代の包装紙

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ある日、急に懐かしく思い出したのが阪急百貨店の包装紙。私が子供のころの1950年代の包装紙である。

そのデザインは、さまざまなオブジェが小紋のようにちりばめられた楽しい絵柄だった。大阪の街に出るとよく目にした人様が持っている包みだったり、ほんのたまに我が家にやって来る包みだったり、子ども心にわくわくする、夢を運ぶ包装紙だった。

他の百貨店の包装紙の方が我が家には多く、叔父が大丸に店を出していたので、大丸の包装紙は日常的に身辺にあったのだが、阪急のちまちま小紋のデザインのものがことさらに好きだった。

ネットで探してみたら、当時のものをアップされている方がおられた。懐かしいことこの上ない。

阪急百貨店の建物や乗り物のフォルムなどは記憶にあったが、その包装紙の小紋の正体もこのほど判明した。

描かれていたのは以下の、阪急沿線(京阪神)にまつわる景勝や名物であった。

阪急百貨店
阪急電鉄の社章(大阪市章の澪標と神戸市章の組合せ)
西宮球場(当時の阪急ブレーブスは弱かった)
仁川(キャンプ場)
嵐山
明石の海岸
舞妓さん
百貨店の商品など

このモノカラーの包装紙、いま目にしても、スマートで大阪らしくなくてセンスええと思います。

なんと阪急百貨店は、世界初のターミナルデパートだったようであります。