遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

悲しいロウソクの明かり

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渋谷で若者たちがハロウィンの仮装行列をして大騒ぎをしていた数日前、茨城で15歳の少女が火事で亡くなる事故が起こった。

電気料金を滞納して電気を止められ、ロウソクで明かりを取っていたある一家が、そのロウソクが火元とみられる火事で、高校生の少女と彼女の祖父と祖母の計3人が亡くなる事故に遭ったのである。

公共料金の払いが滞るとガスや電気が止められることはわかっているが、それを止めるとどういうことになるのか調べてから止めることはできないのだろうか。

水道は命にかかわるので、実際に供給がストップされるまで余裕があると聞く。
しかし、電気やガスだって止められたら大変なので、料金が払えない事情もあるだろうから調査をして手立てを講じてやりなさいと言いたい。

夏場なら熱中症、冬場なら凍死、のような事故にもなりかねないのだから、調査をして少々の滞納は、場合によっては「あるとき払いでいい」と融通をきかせてやることはできないだろうか。認知症が進んで、いつのまにか滞納していたなどという一人暮らしの老人などたくさんいそうだし、気を付けてやりなさい。

電力会社にそれくらいの公共性があってもいいのではないだろうか。福島第一原発放射能漏れで、福島や茨城の住民にどれだけの迷惑をかけているのかということを考慮しても、もう少し柔軟な対応をしてやればいいのではないだろうか。

携帯電話料金が高い、と総理が言えば世間が動くのだったら、安倍総理何とか叫んでほしいものだ。
「電機やガスや水道はすぐ止めるな。どんな事情か調べろ」とかなんとか電力会社に言ってやりなさい。

それにしても、この一家の亡くなった少女は、どんな思いの最期だったのだろう。電気を止められロウソクで明かりを取る。弱者には、まったく冷たい世の中だ。ハロウィンのロウソクの明かりがなぜか悲しい。