派遣社員募集時提示の時給平均 先月も上昇 10月17日 11時02分
企業などが派遣社員を募集する際に提示する時給は、先月、平均で1614円と、去年の同じ月を3%余り上回り、2年4か月連続で増加しました。
それによりますと、先月の平均時給は1614円と、去年の同じ月を48円、率にして3.1%上回り、2年4か月連続でプラスとなりました。
調査を行った会社では「人手不足のなか、求人の件数は依然として多く、時給の増加傾向は今後も続くのではないか」としています。
派遣社員の平均時給が1614円というのは、実態とかけ離れていると思います。
たとえば、時給2000円と1000円の求人募集があったとして、その単純平均した時給は1500円です。しかし、2000円の求人は1人で、1000円の求人が9人だったとしたら、その平均は、2000+9000÷10人=1100円となります。それは加重平均と呼ばれます。募集人員がはっきりしなくて実態を表すべき加重平均が不明なら、こういう表面上の単純平均数値を「平均時給」としてニュースで使うべきではないでしょう。景気は回復しているというミスリードになります。
「リクルートジョブズ」は、さまざまな職種の募集情報から加重平均をはじき出して1614円を平均時給としているのでしょうかね。私は毎日曜日折り込まれている求人広告を、よく見ますが、1614円は現実とかけ離れています。それにしても、1614円でどうだ!と胸を張れる数値なのでしょうか。
ともあれ、NHKとあろうものこれくらいの簡単な調査なら、民間の「リクルートジョブズ」の調査結果を使わない方法もあると思うのですがね。それをやらないのはなぜでしょう。安倍政権に都合のいい数字が出てこないからかもしれませんね。