遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

シャンプーボトルのギザギザ

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Yahooのおすすめ動画「マツコの知らない世界 2015/9/15分」を見た。「アクアリウム」と「照明」の2本立てのテーマだった。
 
その中で、照明の工夫の話で、夜の無駄に明るい室内での暮らしは考え直した方がいいという話に同感。そして、入浴も更衣室や洗面所の灯りだけ点け、暗い浴槽でリラックスするのもいいという話まで展開される。
 
そこでのマツコの、「お風呂、暗くしちゃうとシャンプーとリンスがどっちだか分からなくなる時があるけど」という発言に引っかかる。
シャンプーのボトルの「わき腹」と「頭のてっぺん」に「ぎざぎざ」があり、そのきざみがシャンプーの印なのに、知性派マツコは知らないようだった。
 
目の不自由な人が、シャンプーとリンスの区別がつくようにと、きざみが入れられている。このことは10年ほど前に、社内の人権研修で知った。これを知ってから、ボトルの確認が実に楽になった。ポンピングをするときに、プッシュする頭のてっぺんにギザギザを感じ取れるので、シャンプーとリンスを目で確かめることはなくなる。これは思ったより楽に早く確実に確認できる。
 
90年代初めに「花王」が実用新案の申請をして、このギザギザをボトルに初めて刻んだのだが、業界で共有してもらいたいので、申請を取り消したというエピソードがある。花王エライ!
今では、シャンプーのギザギザはユニバーサル・デザインになった。シャンプーに刻みを入れていないシャンプーボトルがもし存在すれば、「潜り」というしかないだろう。
 
というわけで、できるだけ暗くした浴室でリラックスしされたい、ユニバーサルデザインのシャンプーボトルのおかげで、洗髪も無問題なのだから。