日本が勝ったことは分かっていて、ノーサイド間際のトライのことも知っていたけど、エキサイティングな試合だった。
残り時間数分のところで、ペナルティキックを選べば、同点引き分けで試合を終えることができたのだが、トライを狙って勝ちに行った。あの19回のボール回しによる歴史的な波状攻撃には心底感動した。あっぱれ!であった。
ロンドンでの賭け率は、南アの1.0倍だったという。100円で南アフリカにかけても100円しか返ってこないという、予想に完全はあり得ないのに日本の勝ち予想のないゲームだった。
日本チームは、4年間、徹底的に体を鍛えハードな練習をこなしてきたことが南アフリカ戦で結実した。3年以上居住していれば、外国人選手も出場できるので、30人中10人の外国選手を抱えているものの、海外チームに比して体格は明らかに劣っている日本チーム。しかし、鍛えた筋力と体力と粘りと知力で、素晴らしいチームに育った。2012年から代表のヘッドコーチに就いたエディー・ジョーンズのチーム作りが見事であった。
痛快なジャイアント・キリング(大金星)だったが、もう実力が認められたので、次からはそうは呼ばれなくなる。がんばれニッポン!