遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

世界から冷笑される安倍首相

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安倍晋三が卒業した成蹊大学の学生による抗議声明文が昨日出された。もちろん、安保法案に対する怒りや学問を愚弄する安倍晋三に対する抗議文である。

就活で母校の名を名乗ると「ああ、安倍晋三のね」と冷笑される。その冷笑の意味を考えてみろ。安倍総理は、その「無知で不遜な振る舞いによって」「大学の名誉と伝統に泥を塗っている」。と、声明文は容赦がない、素晴らしい後輩たちだ。

これは、私たちが国外の人たちに感じる恥ずかしさと共通している。
「日本から来ました」、「ああ、安倍晋三のね(冷笑)」。別に海外に出かけていなくても、諸外国から日本に向けられている「冷笑」を感じるのである。米国でさえ、せせら笑っている。

そういう冷笑を打ち消すのが、この夏以降の善男善女による集会やデモや知識人や学者や学生や地方議会による声明文のつぶてである。これらで、安保法制は日本人の総意ではないことを分かってくれる。

いまや「冷笑」されているのは、安倍とそれを支持する軽薄な取り巻きたち(政治家・官僚・御用学者・御用メディア)だけである。日本の顔に泥を塗った連中である。恥を知れ。


安倍晋三に反対する成蹊大学後輩による抗議声明

1977年度成蹊大学法学部政治学科卒業生、安倍晋三さん

私たち成蹊大学後輩一同は、あなたの安全保障関連法案における、学問を愚弄し、民主主義を否定する態度に怒りを覚え、また政治学を学んだとはにわかに信じがたい無知さに同窓生として恥ずかしさを禁じえません。
 
日本国憲法に、集団的自衛権の行使を基礎づける条文が存在しないことを、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 
憲法を、時の総理大臣が自らを責任者と称し解釈で改憲することは、法の支配に反する行為であると、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 
日本国憲法は、アメリカによって押し付けられた恥ずかしいものなどではなく、日本国民が自ら選び取り70年間維持してきたものだと、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 
そして、私たち成蹊大学生は、憲法学を机上の空論などと考え学者の意見を軽視することなどはせず、学問が蓄積してきた知識を大切にしています。
 
あなたは、本当に成蹊大学で学ばれたのでしょうか。
 
知っていますか。就職活動の際、自己紹介で母校の名前を答えると「ああ、安倍晋三のね」と冷笑されることを。その冷笑に含まれている意味を考えてみてください。
 
安倍晋三さん、あなたは成蹊大学の誇りなどではなく、ただその無知で不遜な振る舞いによって、私たちの大学の名誉と伝統に泥を塗っているのです。
 
私たち成蹊大学生は、先輩・安倍晋三さんの立憲主義を否定する態度に反対し、安全保障関連法案の廃案を求めます。
 

 平成27年9月13日 発起人・成蹊大学法学部政治学科4年 秋山直斗
 
 
付記:成蹊大学の教授、職員の方々が「安全保障関連法案に反対する成蹊学園有志の会」を発足され、様々なご活動をされておりますが、現役学生は賛同者になることができないということなので新たにこちらを作りました。