遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

愛川欣也パックインジャーナル

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2日続けて、気になるニュースを拾った雑感。

愛川欣也がDJを務めた「パックインミュージック」にちなんだタイトルの情報番組「パックインジャーナル」。朝日ニュースターチャンネル(身売りして現存しない)で毎週楽しみしていた番組で、愛川欣也のライフワークはこの番組だったと思う。テレビからインターネットの放送に変わってから見ることはなくなったが、レギュラーと準レギュラーのコメンテーターが秀逸。リベラルな論客が週替わりでいろいろ登場した。たとえば、このたび再選を果たした保坂世田谷区長も準レギュラーだった。郷原弁護士はこの番組で知った。
この番組がテレビでまだ放送されていたとしたら、自民党に毎週呼び出されるだろう。反戦平和(護憲)、人権尊重、政権批判が毎回テーマの痛快な情報番組だった。晩年、「アド街ック天国」などは愛川さん影が薄かったが、この番組での愛川さんは元気でうれしそうだったなあ、合掌。


恒例、日本国債格下げ
欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは、日本国債の格付けを21段階あるうち上から5番目の「Aプラス」から、「A」に1段階引き下げた。安倍政権が昨年11月に消費税率引き上げ延期を決めた後も、2015年度予算に税収の落ち込みを補う措置が含まれなかったことなどを理由に挙げた。フィッチが日本国債の格付けを引き下げたのは、2012年5月以来。格付け「A」は、イスラエルやマルタと同じで、中国やチリより一つ下になるという。
アベノミクスは、国債の格下げと同期をとった陳腐な政策で、格付けが下がって国債が暴落すればどうなることか。原発は絶対安全だと言っていたのに事故を引き起こした構図と似てくる。くわばら。


土俵際(?)の民主党
民主党の枝野幹事長が、統一地方選の結果について「底打ち」したと発言し、それは甘い認識でしょうと世間から反論されて「なんとか土俵際で歯を食いしばっている状況だ」と修正したようだ。
私とすれば、それも甘い発言で、民主党は前の代表(海江田)のときに「土俵下に落ちて」いて、まだそのままの状態が続いていると言える。政権党だったのが嘘のように勢いに見る影もないところが残念である。もし憲法改正にでもなれば、その責任の一端は情けない民主党にあると言われても文句は言えないと思う。自民党の対立軸として、せめて「護憲」として党内で意見の一致を見てほしい。がんばれ。


寺社仏閣に「油?」
ついに清水寺でも、油のような跡が見つかったという。日本各地の国宝などに油の跡が残されているようだが、犯人は複数なのだろうか、同期は何なのだろうか、気になる事件である。まあ、大々的に傷をつけているわけでもないのだが、これ以上エスカレートしないでほしい、模倣犯も出ないでほしい。今後、無防備でデリケートな傷つきやすい絵画や彫刻・仏像などを毀損するようなことがないことを祈るばかりである。南無。