遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

今季は人間の勝ち/将棋電王戦

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将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる5対5の団体戦、「電王戦」第5局は4月11日、東京・将棋会館で行われ、阿久津主税(あくつ・ちから=32)8段が21手でソフト「AWAKE」に勝利した。この勝利で「電王戦」の対戦成績は3対2と人間が勝ち越した。(2015年04月11日発信)

私は生でこの勝負を見ることを失念していた、と言うより気が付けばすでに勝負は終わっていたのである。

棋士2勝コンピュータ2勝のタイで迎えた今季の電王戦は、最後に登場のA級棋士の阿久津八段が勝利した。それも21手という短手数で。
この電王戦は、棋士5対コンピュータ5の対戦形式は今期で終了と言うことらしく、有終の美を人間が飾った。

最後に勝利した阿久津八段(画像の棋士)は、前年度A級リーグ入りしたが今期はB1級に降級したのだが、ここで面目躍如。現在最強と言われるコンピュータ「AWAKE」の弱点を突いて「嵌め手」で勝利したのだが、ルール違反ではなくて勝ちは勝ち。事前の研究で勝利を導いた。勝つときは人間はあっけなく勝つ。

そういえば、10日(金)の将棋名人戦(こちらは、羽生名人VS行方八段の人間の闘い)は、60手で羽生名人が勝利。これは名人戦の歴史上最短手数での勝利だった。最短手数の大きな戦いが2日続いた。

私はもちろん人間を応援しているのだが、ここ3年出場している「ponanza」というコンピュータがプロ棋士相手に3連勝している。そのponanzaに素人将棋棋士が今日の12時から、ニコ動で対戦をするようだ。30人が抽選で挑戦でき、勝利者にはノートPCがプレゼントされるという。
この企画も面白いが、私は羽生名人とponanzaにぜひ対戦してもらいたいと思っている。