平成26年日本棋院賞金ランキング
〔1〕井山裕太四冠 1億4078万円
〔2〕河野 臨九段 4498万円
〔3〕高尾紳路十段 3790万円
〔4〕山下敬吾九段 3077万円
〔5〕伊田篤史八段 1921万円
〔6〕一力 遼七段 1700万円
〔8〕羽根直樹九段 1347万円
〔9〕謝依旻女流名人 1293万円
〔10〕張 栩九段 1247万円
私、いろいろランキングが好きな人間。
今日は囲碁の井山四冠の記事をネットサーフィンしたり、NHKの「仕事の流儀」の井山裕太特集を見て楽しんでいた。そうこうしていたら、昨年(1-12月)の囲碁プロ棋士たちの賞金ランキングを見つけた。それが上の一覧表。
1位の井山(当時6冠)は当然の1億円プレーヤーだが、タイトルホルダーが偏っているにしても2位以下の賞金額が低いことに驚く。
3位高尾、4位山下、8位羽根、10位張は、平成の四天王と呼ばれここ15年ほど囲碁界に君臨してきた30代後半の一流棋士。5位の伊田が20歳、6位の一力が17歳でいま伸び盛りの若手二人。そして、7位の藤沢と9位の謝が女流棋士。みな天才的な凄い人たちなのに、その程度の賞金額ですか、という感じ。その他にも収入はあるだろうが、せいぜい賞金額の10%から20%くらいのことだと思う。
プロ野球選手と比較してもしょうがないが、去年は62人の選手が1億円を超える年俸だったという。1球団に5人平均で1億円以上プレーヤーが存在する。商業的に成功しているプロ野球なので、それを担うプレーヤーの収入はそれに見合うものなのだろう。ゴルフや競馬や競輪や大相撲やサッカーなども同様のことなのだろう。
私は囲碁自体はよく分からないのだが、囲碁の世界が大好きで日本文化の素晴らしい側面を有しているゲームだと思っている。それを担う棋士たちは、プロスポーツ選手と同様に素晴らしい才能の持ち主である。だからもう少し金銭的に恵まれていたらと思わずにはいられない。
囲碁の棋戦の大きなスポンサーは、新聞社である。棋譜を新聞に載せつ権利を有することで、タイトル争いに賞金を出しているのだが、新聞の購読部数はじり貧状態が続いているようで、囲碁や将棋のスポンサーとしてはなんだか心もとない状況なのではとあらぬ危惧を抱いてしまう。日本棋院のホームページでは寄付金を呼び掛けている。私は毎年お世話になっているウィキペディアに寄付(ほんの少し)をしているが、日本棋院にそれをシフトしようと思う。
いずれにせよ、上位に位置する棋士たちの年収を2倍にしても、子どもたちに魅力ある世界なのだろうかと思ってしまう。もちろん、年収のためにプロ棋士になった人たちは少ないだろうから、そんな高貴な精神にメセナの精神でメディア以外の大きな良いスポンサーがついてくれたらと思う。私が大富豪なら賞金総額1億円の棋戦を毎年開催してあげるのに残念なことである。
画像は、台湾からやって来た天才女子、謝依旻(シェイ イミン)女流名人。