遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本の「ガラスの天井」指数

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職場での男女平等度を示す「ガラスの天井」指数で、日本はOECD加盟国で算出可能な28カ国中27位となった。3月8日の国際女性デーに合わせて、イギリス・エコノミスト紙が発表した。
同紙は冒頭で、日本の経団連が2月、初めて女性役員を登用したことや、トヨタが今週、初めて外国女性が副社長に就任したことを紹介した。指数は、教育、労働参加率、給与、育児費、出産する権利などの評価をもとに算出された。
上位は北欧勢が占め、1位はフィンランド、2位はノルウェー、3位はスウェーデンがランクインした。日本は、最下位の韓国に続いて2番目に低く、28カ国中27位だった。
今年から統計に加わったトルコは26位。エルドアン大統領が2014年11月、演説で「女性と男性を平等にはできない。自然の法則に反しているからだ」などと発言し、非難の声が上がっていた。(The Huffington Post: 2015年03月10日) 
 
「ガラスの天井」とは、その名の通り天井が上を見渡せるガラスになっていて、実際に上昇していっても天上より上はいけないという、女性が上へ行けないことをあらわしたメタファ。
 
日本は議員や会社役員に女性が少ないことは、誰もが認めるところだと思う。ただ、自民党の女性議員を見ていると、もう少し何とかならないかと思う。
でも、同党の男性議員はさらにもっと何とかならないのかと思う集団なので、やはり女性議員の絶対数を増やすべきだと思う。
 
ノルウェーは、企業の役員の女性比率が40%以上と義務付けられている。
ノルウェーの女性役員比率の実際は41%で、日本の1.23%とは大きな隔たりがある。
 
ただ、女性を指導的地位につけても、家事や子育てを男や社会がサポートしなくては女性の負担は増える一方。
家事や子育てなどを担うのが負担(困難)な男が、女性をそういった任務に縛り付けて、社会で自分は必要とされているとしているのが日本社会なのである。それだけでは物足りず、部下に1500回にもおよぶセクハラメールを送りつける村長(宮城県大衡村村長66歳)が出現したりするのである。
 
定年退職後、少なからず家事を分担する私(まだまだ不十分だと認識はしている)だが、それはそれは大変な作業であることを痛感。
男と女が協力し合って社会を担っていかないと、日本に未来はないように思える。男と女しかいないのだから。