<残業代ゼロ>法案成立したら…「定額働かせ放題」の恐れも
一部の労働者を労働時間規制から除外する「ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)制度」(残業代ゼロ)など一連の労働関連法改正が今国会に提案される見通しになった。長時間労働がはびこる日本で、時間規制がさらに緩和されたら……。(毎日新聞 3月3日)
去年の秋以降体調を崩して、しばらく会社を休んでいた後輩がこのほど職場復帰。まだリハビリ勤務なので、残業はするな、休暇は取れ、散歩などの運動はせよ、睡眠と食事はしっかり取れと励ましのメールを送り続けている。
自分の健康がいちばんだと思える人間と、仕事がいちばんと考える人間がいて、後者には励ましや助言のエールを送ってやる以外にない。
残業代ゼロ法案が成立しても、自分には関係ないと思っていたら、いつのまにか「残業代ゼロ」職員にカテゴライズされていて、長時間労働を余儀なくされることになっているかもしれないので、要注意である。管理職にして、有無を言わせず長時間労働を強いるのである。
「高度プロフェッショナル制度」と言えば聞こえはいいが、過去にいったんお蔵入りになった「ホワイトカラー・エグゼンプション」がまた傲慢政権により復活しようとしている。一部企業の誰かに耳打ちされた安倍首相が踊りだした形だ。
ブラック政権やブラック企業に、健康や自由時間や人格を「ぼったくり」されようとしている職業人たち、目覚めよ怒れ憤れ。