久米書店 〜ヨクわかる!話題の一冊〜
私の好きな番組「久米書店 〜ヨクわかる!話題の一冊〜」。日曜日の18時からBS日テレで放送されている。
出演者は、久米書店の店主久米宏と店員壇密のふたり。毎回ひとりのゲストが登場し、自ら著わした本やその本のテーマについて、久米書店の中で話をするという単純企画の番組。
企画はいたって単純だが、ゲストが毎回ユニークで、その著書がどれも面白そうでいたって楽しい。
まず、店長が久米宏なので面白くないわけがない。この人は、訊いてほしいことをずけずけと質問するけど、カラッと明るくてインタビュアーとしても秀逸。
相手が有名作家であっても駆け出しの著者であっても、愛あるインタビューが美しい。人としての感性も大好き。なので、番組全体がとても楽しい。
また、店員役の壇密は、単なる普通のセクシーな若いおねえさんじゃなく、人生経験豊かで本もよく読んでいる感じが言葉の端々ににじみ出ているいい女だ。番組では彼女だけの朗読のコーナーや出版社の編集者の売り込みにも対応（彼女の強烈な突込みもあり）するコーナーも用意されていて、（この人は女優よりこういう役どころがぴったりだ）これまた楽しい。
何か面白い本を探しているあなたや、本を読まない、あるいは諸般の事情で読めないあなたにぜひ見てほしい番組。本を読まなくてもこの番組で教養や知性が身に付くかも。
ちなみに明日の放送のゲストは酒井順子、紹介する著作が「オリーブの罠」。オリーブとは雑誌「オリーブ」のことで、男の私も含めてオリーブ世代は必見の話題の一冊であろう。
