遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

あの戦争の残党ふたり

イメージ 1

航空幕僚長といえば、自衛隊の最高幹部。その元航空幕僚長田母神がツイートした文章が、以下の通り。

“拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違います
ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが
マスコミに後藤健二さんの経歴なども調べて流して欲しい”

それが何なの?という内容だが、これがせめて高校生や中学生の発言なら、さもありなんかもしれないが、自衛隊の元幕僚長の発言とは信じがたい。
自衛隊の恥。仮にこういう幕僚長の元で日本の自衛が可能だったのだろうか。

大西巨人の「神聖喜劇」を読み始めたが、その小説に登場する70年前の対馬の日本軍の下士官にも劣る発言。わが国の軍人(または元軍人)の進歩のなさに開
いた口がふさがらない。


予算委員会で長妻委員の質問にきちんと答えない安倍首相。
村山談話」の「(太平洋戦争時の他国への侵略により数百万人の死者を出したのは)国策の誤り」だったと認めるかという質問をはぐらかしてばかりの首相。つまり「当時の国策は正しかった」と暗に認めているのだ。
ここにもあの戦争の残党が、しかも国のトップに居座っている。

敗戦で落ちるとこまで落ちて、この国は生まれ変わったはずだったのに、70年目に悲しいトップのために、またその前に戻ってしまいそうである。