遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

琴平散歩

四国での二泊三日の旅。

二日目、早朝の石手寺へのミニお遍路旅を終え、松山から琴平へ一般国道を東に向かう。

国道を走ってると、いたる所にお遍路の札所案内の交通標識が掲げられている。
私たちは単なる行楽客でスピリチュアルな旅人ではないが、「同行二人(どうぎょうふたり:いつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意)」というお遍路さんと同じ心もち。いい感じ。

それにしても、いつも思うのが、地方の道路は走りやすい。道路が良い、車は少ない、ドライバーのマナーがいい。
新幹線は四国には来ない予定だが、漱石の時代なら、東京生まれの若者が松山で教員をするのは地理的要因だけでも、相当な都落ちだった。高度な文明社会になった今なら、四国に限らずどこに住んでも住めば都だと、旅に出ればそう思う。地方は、人も空気も水も食材もとても身体にいいと思う。そんな美しい地方が「地方」でなくなる国づくりが望まれる。

そんなことを考えたりしながら、前もって食べログで調べておいた観音寺市讃岐うどん店にとうちゃこ。素うどんにサツマイモとゲソの天ぷらのトッピングを半分にカットしてもらい奥さんと二人でシェアする。4人で1500円くらい、一人当たり3百円台の昼食だった。

琴平温泉の旅館「琴平花壇」には15時に到着。(この宿でも、ネット専用プランでお安く泊まれた。)早々にチェックインを済ませて、金毘羅宮へ参拝。

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足腰の丈夫なうちにこんぴらさんの階段を制覇しなくては!、といった年齢になってきた私だが、今回の旅行で心願成就とあいなった。本宮までの785段の石段をクリアすれば、遠くに瀬戸内海がたゆたう讃岐平野の絶景を望めるご利益がある。

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旅の最終日は、琴平の朝を再び散歩。金比羅歌舞伎「金丸座」界隈を散策し、入浴、朝食の後、チェックアウト。

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帰路は、坂出→瀬戸大橋→山陽道中国自動車道のルート。2泊3日、車で767㎞の行程、多くのパワースポットで、充実、充電の旅であった。(完)