遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

歯医者で溺れる

正月には餅をのどに詰まらせて命を落とす老人が少なからずおられるが、私も加齢とともに食べ物がのどを通りにくくなってきている。
食べものをのみこむことを嚥下(えんげ)というが、私も軽い嚥下障害が出てきているような気がする。

それにしても、嚥下や褥瘡(じょくそう、床ずれのこと)などの医学用語、海外からやって来た看護師候補生が国家試験勉強で(たぶん、死ぬほど)頭を悩ます漢字医学用語は何とかならないものかと思う。

今日は3か月ぶりに歯科医にオーラルケアに行き「ていねいに磨かれていることが、歯ぐきから分かります」と女医さんから褒められた。営業スピーチとわかっていても褒められたら嬉しい。
この季節は、湯船につかって体を温めるついでに、歯磨き粉を使わないでゆっくり歯磨きをするので、その効果が出ているのかもしれない。
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前回もそうだったのだが、今日も歯石を取ってもらう途中で、潤滑用の水がのどにうまく溜まらず、げぼげぼとなり溺れた。喉元にうまく水をキープできないことも嚥下障害の始まりなのだろうか、今日はツンと鼻まで水が入ってきて、歯医者にいるにもかかわらずプールで水泳をしている気分でもあった。溺れている私にあわてて女医さんが水の吸入パイプをのど元に送り込んできたので、今度はオエーとなってしまい、胃カメラ検査のようでもあった。

女房にそのことを話すと、それは上を向き過ぎなのだと言われた。もっとあごを引いて、口に水を溜めなさいと言われた、なるほど~?。
歯科医がこまめに水を吸入してくれないのと、私がのどを上につきあげ過ぎが溺れの主な原因だったようだ。次回3か月後の歯医者ではすいすい泳げそうな気もする。

でも、大好物のこんにゃくゼリーは心して食しなければならないとも思う、60の春である。