やなせたかしさんが亡くなられた、つつしんでご冥福をお祈りする。
NHKの総合テレビで「まんが学校」が始まったのがほぼ半世紀前の1964年4月。
まだ青い談志とは対照的に、やなせさんはダンディで柔和なおじさんで、私はすぐ好きになった。
その後50年、いつ見ても、やなせさんからやわらかな微笑が消えることはなかった。私にとっては、ずっとやさしい柔和なおじさんだった。
飢えた人にパンを差し出すことこそが、国境を越えた正義だというやなせさんの哲学から生まれたアンパンマンも、誕生から40年を迎える。アンパンマンに育てられた世代がみな、やなせさんやアンパンマンのやさしさを思い出してほしいと思わずにはいられない。
「手のひらを太陽に」が今日は悲しく心に響いた。生きているから悲しいんだろう。