遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

小泉劇場「脱原発」

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朝日新聞10月2日夕刊「素粒子」より
かつて劇場でワンフレーズを吐いていた人あり。
一個人に戻って脱原発の笛を吹く。こちらには腰が重い旦那衆。
 
これを分かりやすく翻訳すると
かつて劇場型政治でワンフレーズ「郵政民営化」を吐いていた人(小泉純一郎)あり。
一個人に戻って脱原発の笛を吹く。こちらには腰が重い旦那衆(安倍政権)。
 

週刊朝日10/11号 特集「小泉純一郎脱原発」肉声60分」より
「(日本にある原発)54基、ゼロにしたらダメだから少し動かそう、と。でも、何基か動かしたってその分ぐらいなら他の代替エネルギーに替えることができると私は思いますよ。原発が動かなくなってもう2年くらいになる。今年はもうゼロですよ。平気で生活している。政治が早く、将来原発ゼロにしようという目標を打ち出せば、多くの国民がドンドン協力すると思いますよ」
 
「これから知事、市長選挙とかがありますね。その際、知事、市長らの中で核のゴミを受け入れるという自治体が出てくるでしょうか。みな、原発がゼロだなんて無責任な奴だと言いますね。しかし、(日本には)最終処分場がない。原発がいちばんコストが安いと3.11の前までは、電気事業連合会の資料で説明していました。しかし、今はこの資料を信じる人はほとんどいない。私も、信じられない。第一、これまで54基の原発を建設する際に、どれだけのお金を使っているか」
 
「汚染水なんていうのは、どこから漏れているのか、海は大丈夫なのか、はっきりした結論が出てない。つい最近、安倍総理が汚染水視察に行きましたよね。ヘルメットして、顔面にマスクをして、全身防護服姿で。約3千人の作業員も防護服姿で汚染水処理にあたっています。一日の作業が終わったら、その服は全部捨てなきゃいけない。それらは焼けない。また放射能が出てしまうから。そして未だどこまでの地域に入れるのか、どこまで安全なのか(はっきりしない)。人体だけじゃない。生物、農作物、海産物。被害が分かりません」
 
原発に投入したカネを、それぐらいの額を自然を資源にするさまざまなエネルギーにこれから向けていく。私は日本国民なら必ずできると思う。そういう大きな転機がこの大震災でやって来たと捉えたほうがいいと思うんです」
 
まぁ、パフォーマンスだけで生きてきた、お調子者のこの老俳優の「脱原発ステージ」。もう少しのあいだ観劇してみてもいいかもしれませんな。