母親の兄が亡くなり、今日はその葬儀。なぜか、一週間ほど前に、叔父さんどうしているかなと女房と話をしたばかりだった。だから訃報にギクッとした。
叔父は93歳の五月晴れの日に、自宅(母の実家)でおだやかに亡くなったのだから、大往生だったわけで、葬儀場は悲しみに包まれているというより、「お久しぶり」「ご無沙汰してます」の懐かしい人たちの再開の場となった。
母親の実家が葬儀を出すのは、祖父が亡くなった1963年(昭和38年)以来だから、ずいぶん久しぶりで、その祖父が健在だったころまでは、よく母親の実家には大勢が集まる機会が多かった。亡くなった叔父は、ファミリーが大集合する時の指揮官だったわけで、その雄姿を何度も目にしたものだ。その大勢が50年の年を重ねて昨夜の通夜と今日の葬儀に大集合と相成り、親族席は叔父のひ孫までの大集団であった。
50年の間には私の母親も亡くなっていたりで、集まった人のほとんどが音信不通でもなかったのだが、なかにはかれこれ50年ぶりに顔を見る者や話をする者もいたりして、懐かしくて2日間があっという間だった。