遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

鍔/小林秀雄

イメージ 1

センター試験:国語の平均点は過去最低 小林秀雄で苦戦

毎日新聞 2013年02月07日 18時45分(最終更新 02月07日 21時30分)

 先月実施された大学入試センター試験で、国語の平均点が過去最低になったことが分かった。
これまでの最低点は03年の101.08点(200点満点)だったが、今回は101.04点。
昨年の平均点は117.95点で約17点も下がったことになる。
近年で異例の低さになった理由を、予備校関係者は、例年出題される「評論」とは異なり、
批評家・小林秀雄の随筆的な文章が出題されたことを挙げている。
:


センター試験、私も試験翌日に、新聞の問題を見ながら、現代国語だけトライしました。

小林秀雄がいまだに問題で使われるのに驚き、その文章の長さに辟易しました。
そのタイトルが「鍔(つば)」で、注釈には鍔の説明が(確か解説図つき)あるのにも驚く。
そうか、今どきの高校生に「鍔」はイメージできないか。

もう一問が、私には未知の作家、牧野信一の短編小説「地球儀」。
実家に法事で帰郷した一人称の主人公と、押入れで粗大ごみと化した地球儀をめぐる
家族の心象風景を描いた私小説(?)は、なかなか面白かった。

だらだらと二問の現代文を解答して、答え合わせをしました。
現代国語の配点は100点で、私の点はジャスト60点でした。
漢字などの細かい問題は満点だったにもかかわらず、この得点でした。

主旨や解釈を問われた問題の出来が良くなかった。
そもそも、小林秀雄がそう考えて書いていたのか?と言いたくなるような、
残り2つはどちらにもとれるような選択肢やなあ、みたいなのがいくつかありました。

正解はどれか?ではなく、明らかに文章の解釈として間違っているのはどれか?
というような問題でちょうどいいくらいの、あいまいな文章でした。
マークシート方式で差をつけようとすると、こんなくだらない問い方になってしまうのですね(涙)。

刀の鍔についての随筆という骨董臭い問題を「一心不乱に」解答して、受験生は大変だったでしょうが、
私は、信家という桃山時代名工のことを初めて知り、彼の作品をネットで探索。
さすがは名工というだけあって、彼の作品は多く流通しているようでした、
上の画像のようなもので、くれてやるというならいただきますがね。