遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ありがとう大鵬さん

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さいころの時間はゆっくり流れるものなのに、
私が子どもだった頃、大鵬は瞬く間に横綱に上り詰めた。

私が小学校に入学した頃(1960年5月)、大ファンだった横綱栃錦が引退。まだ強い横綱だったのに。
その頃、世の中は若乃花ファンが多くて、私の周辺も圧倒的に若乃花ファンが多かった。
私は、味方が少なくてさみしい思いをしていた。

で、栃錦引退後に、入れ替わるように応援しだしたのが大鵬だった。
私がファンになってからはすごい快進撃で、私が小学校2年生の秋に大鵬横綱に上り詰めた。
弱冠21歳の横綱だった。でも、ルックスも品格も実力も申し分のない横綱だった。

それから10年間、私には夢のような季節だった。
応援している美しい横綱が、上品に勝ちまくって優勝を重ねていった10年間だった。

あとにもさきにも、こんなに気持ちのいい季節はなかった。
大鵬幸喜に限っては、私はアンチではなかった。

ワクワクさせていただき、楽しい子供時代を過ごさせてくれて、
大鵬さん、ありがとうございました。

ご冥福をお祈りいたします。