遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

バス通り/甲斐バンド

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上の画像は、写真家秋山庄太郎が撮った、後藤久美子である。
 
曲想にぴったりの清楚な写真だったので、甲斐バンドの「バス通り」に貼り付けようと選んで、
彼女の誕生日を見たら、偶然今日3月26日だったのでびっくり(今日で38歳)。
 
もう一つびっくりしたのが、甲斐バンドが「バス通り」でデビューした年が、
後藤久美子の生まれた1974年だったので、2度びっくり。
ちなみに甲斐よしひろと私は1953年生まれで同年である。
 

この曲がリリースされた日は、1974年11月4日だったそうで、
同い年の男がさっそうと(でもなかったけど)レコードデビューしているのに、
貧乏学生だった私は、京都のレコード店でバイトに精を出していた(楽しかったけど)。
 
「バス通り」は、すでに一世を風靡していたチューリップのようなバンドになろうとしているのかな、
というようなイメージの甲斐バンドのデビュー曲だった。
 
しかしその後の甲斐バンドはご存じの通りの、ラディカル路線を突っ走り(でもないか)、
大きな大人バンドになっていくのだった。

でも私は、このなんだか不安定だけど若草のようなかおりのする「バス通り」が、
甲斐よしひろ作品の中で最も好きなのである。
私も青春を謳歌していた、あの時代が好きだったからかもしれない。