遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ドボルザーク;「新世界より」/トスカニーニ

イメージ 1
 
画像は、パリのユネスコ本部で行なわれた、
東日本大震災の被災者を支援するチャリティーコンサートのもようである。
パリ国立高等音楽院などで学んだ日本人音楽家らの呼びかけで、
フランスを代表するオーケストラのメンバーを含む約110人が結集。
犠牲者への悼みと復興への願いを演奏に込めた。
プログラムは、 「弦楽のためのレクイエム」(武満徹)、
「ピアノ協奏曲ト長調」(ラベル)、
そして、「交響曲第9番『新世界より』」(ドボルザーク)の3曲。

私の地元でも大植英次指揮で、大阪フィルハーモニー交響楽団が、
2000円のチャリティー・コンサートを開催。
通常の料金より格安なので、「その差額は寄付してくださいコンサート」だったようだ。
ここでもプログラムは、「新世界より」だった。
私がそのコンサートのことを知ったのは翌日だった、不覚であった。

ドボルザークの「新世界より」、私はコンサートでは聴いたことがないのだが、
フルオーケストラの生演奏で聴けば、確かに元気が出てくる楽曲だろう。
YouTubeトスカニーニの演奏があったので第4楽章(うち9分間)をご紹介する。

4楽章に限らず全曲に亘って、きらびやかな弦による旋律に、希望が見え勇気さえ湧いてくる。
まさに再生の楽曲である。
チャリティ・コンサートも立派な行為だが、
被災地の多くの皆さんにも生演奏を届けてあげたい気もする。