遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

和歌山・湯浅散歩

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土曜日なのに休日出勤、出張先は和歌山県有田郡湯浅町

街の真ん中を南北に熊野古道が貫いている。

天気もよく暖かかったので、昼食後にゆっくりと、熊野古道を散歩してみた。


醤油蔵が並ぶ熊野古道を往けば麹の匂いが漂ってくる。

ここは、港町、遠目に見える海岸線からすぐに切り立った周辺の山々には、

みかん山が広がっている、あれが有田みかんなのだろう。

今の時期にはたわわに実った木々で、山の斜面はオレンジ色に覆われれている。

山には、まだあんなに収穫前のみかんが実っているのだけど、

まだこれから出荷するのだろうか。

街道には、一袋100円のみかんの無人販売所を彼方此方で目にする。


JRの駅に置かれていた駅周辺マップを頼りに、

古道から少しわき道に入った深専寺(じんせんじ)という名刹(写真左上)へ向かう。

手入れの行き届いた静かな境内には、打ち水がほどこされ、

床几に腰掛けていると、片手に花を持った人たちが、重厚な門をくぐってやって来て、

境内のお地蔵さんにお参りをして帰っていく。

暑くも寒くもない幸せな時間がゆっくり過ぎていった、いいひと時であった。。