遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

京土産/茶の菓

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数ヵ月くらい前だったか、可愛い後輩が京都行ったとかで、抹茶クッキーをお土産にくれました。
私はそんな土産など買って、人にあげたり配ったりする人間ではないのに、
私にわざわざ買って来てくれる人間が居るのです、ありがたいことです。

うちの奥さんはお土産をきっちり買うお方で、旅先では閉口してしまいます。
四半世紀前の新婚旅行のときは、みやげ物贈呈先リストで苦労をしたのに、
贈呈先の規模はとても小さくなったのですが、いまだにそれに似たことを旅先で繰り返しています。
ここはお菓子類、次は海産物などと、土産物屋のハシゴをしたりなんかして、
それも旅の醍醐味なんでしょうか。

私は職場に持って行くような土産を、できる限り買いません。
金が要る、日持ちや味を想像して何を買うか迷う、何人に行き当たるかを測らなければならない、
職場に持って行くのが面倒くさい(これが最大の理由)、
どこかへ旅行したことが職場にばれる(これも大きな理由)等々の理由で、
場合によっては、もらって嬉しくもないみやげ物を、
職場で配るようなことは極力したくないのであります。

話を戻しますが、可愛い後輩の私への京土産、名を「茶の菓」といいます。
旅の土産というより、日々の暮らしの中の贈り物としての位置づけられそうです。

大阪にもこのショップは店を展開しているのですが、
この「茶の菓」は、京都の店頭か、ネットでしか手に入らないお菓子のようであります。
抹茶が使われているので素材は和なのですが、ホワイトチョコをはさんであるので、
洋菓子にカテゴライズされるのでしょう。
おいしくて上品なお菓子で、その後何度か贈り物にするために、
京都の百貨店に買いに行ったのですが、ショップはいつも賑わっていて、
この商品が特に売れているようでありました。

そんなにお安くない商品だと思うのですが、いいものにはみなお金を使うのでしょうか。
デフレになって久しいのに、不思議な現象であります。