遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

旅立つ娘を見送り

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可愛い子には旅をさせよと誰が言ったのか、娘の一人旅は心配で心配で。
 
何とか就職活動も終って、長女はロンドンに旅立ちました、
関西空港までは私たち両親が車で送っていったのですが、その先は一人旅。
 
就活で内定をもらえれば旅立つことにしていたので、
内定が遅く、旅立ちまでの日程がとてもタイトなことになったようで、
航空券も当地のホテルも、やっとのことでおさえる事ができたのでした。
 
でもって、航空券はあろうことか、ドバイ経由なのであります。
いっそのこと、ロンドンへ行かずに南アフリカへワールドカップ観戦に行けばいいのに、
というようなルートになっていました。

関空エミレーツ航空のカウンターには、我が娘と同じ飛行機に乗る乗客が長蛇の列で、
皆さん一体何者でどこへ行かれるのでしょう、といった感じでありました。
お嬢さん5~6人の団体、バックパックのヒッピー風のカップル、
旅なれた感じのラフな格好の初老の夫婦、
ダンボール箱を機内持ち込みにしようという(何が入ってるん?)関西ネイティブ女性などなど。
いずれも旅慣れたお方たちで、旅慣れない方は、パック旅行しますわなぁ。

21歳の女一人旅風情はほかに見当たらず。
いえ友だちがロンドンにいますので、
ヒースローじゃないナントカ空港までお友だちが迎えに来てくれますので、
心配は要らないのですよと、誰に言うともなく送り出しました。

見送る妻と、手荷物検査を終え搭乗ゲートに向かう娘は、
見えなくなるまで手を振りあっておりました、
いつも喧嘩が絶えない母娘なのに。
手を振れば少しは気が晴れるのかもしれませんが、
妻の隣で手も振ることなき私は、心配で気が晴れないのでありました。

今日、無事到着したとの電話とメールが入ったようであります、
すぐ帰ってくるのですがね、ひとまず、ほっ。