遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

連続フルイニング出場/金本知憲

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かつて、ミスタータイガースとして、連続フルイニング出場を続けていた掛布雅之は、

中日戦でデッドボールを指に受け、骨折のため記録が途切れたことがあった。

掛布は、不動の4番バッターとして、サードを守りながら、

途中交代することなく試合終了まで、グランドに立ち続けていた。

目立たない記録なのに、その真摯な態度に感心していた。


時は流れ、「連続フルイニング出場」が世界記録を更新し続けているとなると、

目立たない記録ではなくなっているのかもしれない。

タイガースの金本知憲は、フルイニング出場の世界記録を更新続けていたが、

本日その記録が途絶えたと知り、とても驚いた。

阪神金本知憲の連続フルイニング出場記録が途切れた。18日の横浜戦のスターティングメンバーから外れた。前日まで更新していた世界記録は「1492試合」。
 金本は広島時代の1999年7月21日から、全試合スタメン出場し途中交代もしない「連続フルイニング出場」を続け、2006年4月9日にカル・リプケン氏を超え、904試合の世界記録を樹立。その後も自身の記録を更新し続けていた。


金本は骨折しても、頭にデッドボールを受けても、

膝に故障を抱えていても、記録が途切れることはなかった。

しかし、今回のようにボールを投げることができなくなれば、

チーム・プレーができなくなるだけに、監督に直訴してスタメンをはずしてもらったようだ。


それにしても、1492試合連続フルイニング出場は、すごい記録である。

ちなみに日本での歴代2位は、これまた阪神の三宅秀史選手で700試合、

歴代3位が、鉄人衣笠祥雄選手の678試合だから、

そのすごさが分ろうというものだ。


長い間お疲れさま、今後は治療を続けながら、

連続試合出場記録の更新に、専念してもらいたい。

衣笠の2215試合連続出場記録にはまだ数年を要するだろうが、

我が阪神タイガースのために、活躍してもらって、

記録を達成してもらいたいものである。