遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ライオンにさし出されるシマウマ

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動物チャンネルは好きでよく見ている、

どんなシーンが素晴らしいかといえば、

彼らの旺盛な食欲が見える場面である。


肉食獣も草食動物も、とにかく何かを食べている彼らは魅力的。

食べられなくなれば、死ぬだけだと感じられる、旺盛な食事風景である。

フルーツや木の実や木の葉や青草を食む一団と、

まさに血の滴る内蔵や赤肉を貪る一団、

ともに食べている姿だけをじっと見ていたい。


ところが、いま、アフリカのケニアにある国立公園は干ばつで、

草木が生えなくて、それらを食べる草食動物が減少し、

草食動物を捕らえる肉食獣が、飢えているのだという。


飢えたライオンやハイエナが、人間を襲わないために、

野生動物保護当局は、シマウマ4000頭を別の場所から、

移送作戦を立てたというのである。


ナイロビ(CNN) 

アフリカ東部ケニアのアンボセリ国立公園で、干ばつでエサ不足に陥っているライオンやハイエナが人間集落を襲うことを食い止めるため、野生動物保護当局が別の場所からシマウマ約4000頭を移送する作戦に打って出ている。

当局によると干ばつは過去26年間で最悪の状態で、草木を主食とする草食動物の個体数が約80%減少するなど、アンボセリ国立公園の生態系が破壊されているという。

草食動物をエサとするライオンやハイエナが、食物を求めて人間集落を襲う被害が懸念されることから、シマウマ約4000頭、ヌー約3000頭を、別の4カ所から移送することを決定。まずはシマウマの移送から着手した。次いで、繁殖期が終わったヌーを移送する。

移送費用は140万ドルほど。費用がかさむが、同国で生存する野生のライオンは約2000頭ほどとみられており、ライオンの保護だけではなく、人間とのあつれきを避けるためにも必要だとしている。

外貨収入のうち約2割を観光に頼るケニアにとって、アンボセリ国立公園などは主要な観光地となっている。



2年ほど前に、干ばつで小麦が採れなくなり、

小麦の価格が高騰したことがある。

毎日パンを焼く我が家は、

ネットでさえ割高な小麦を供給することを余儀なくされた。


そして、今、アフリカの干ばつはライオンやハイエナを空腹に追いやっている。


ライオンやハイエナたちに食べられることを目的とした

シマウマやヌーといった生き餌を移送して、

オーストラリア政府や動物愛護団体シーシェパードは何も言ってこないのだろうか。


動物を助けるために動物を犠牲にするのは、

さすがに問題ないのかな、??


いずれにせよ、あいつぐ異常気象、各地の干ばつや洪水は、

地球温暖化と切っても切れない関係にあると、

根拠はないのだが、何となく勘で、そのように私は思っている。