遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

坂の上の雲/NHK

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年賀状は用意したし、来年の手帳は購入済みだし、年末調整も終えて、

坂の上の雲」を見終えたら、いい年を迎えられるのだろう。


ということで、生放送で「内藤VS亀田」戦を見た都合上、

録画しておいた「坂の上の雲」第1回を今夜鑑賞。


NHKの威信をかけて制作したドラマなんだろう、

私は司馬遼太郎の原作は読んでいないし、

この大河ドラマの前提知識もほとんどなし。

出演者がすごいようだが、本木と阿部と香川以外は誰が出るのかも知らなかった。


「このナレーション、渡辺謙や!」「そうやなー」

で、もうほとんど参りました状態になった。

豪華なる地縁血縁俳優、総てかき集めてきました状態のようである。


その渡辺ナレーションで、前提勉強をまったくしていない、

私にも分るように、時代背景などを解説してくれてありがたい。

もともと、司馬遼太郎の小説はそういう歴史解説のようなところがある。



画面の処理のしかたが面白く、映画フィルムに近いイメージで、

色彩や影などのトーンがTVらしくなく、上品で渋い感じに仕上がっている。

また、CGが駆使されているようで、

明治時代の新橋駅や横浜港などが、実にうまく再現されていて感心した。


秋山兄弟の子ども時代の松山の少年たちが生き生きと描かれていて、

また、豪華出演者たちは皆明るく誠実に演じていて、なかなか好感が持てた。


豪華な出演者や凝った画面つくりで、

私たちの受信料を惜しげもなく還元してくれていて(いやみ半分)、

あー録画してまで観てよかったと思わずにはいられなかった。


しかししかし、全篇13回を、

2011年秋まで楽しませてくれるのだそうな。

2009年年末、2010年秋、2011年秋と、

足かけ3年間にわたってゆっくり楽しませてくれるのだそうだ。

それはあまりにものんびりムード過ぎるのではないかい、NHK。


撮影がどこまで進んでいるのかしらないが、出し惜しみせずに、

せめて来年中に総て放送してもらいたいものである。


それにしてもこのドラマに力が入っておりますNHK、

草葉の陰で司馬さんも喜んでおられよう、

次回放送も楽しませてもらうことにしよう。