「死んだ男の残したものは」、TVで桑田圭祐がこの歌を歌っていた、
何たる素晴らしい選曲、およそ桑田と結びつかない。
何も残っていないとは、ある意味逆説的で、力強く生きていこうという、静かな誓いの歌である。
私たちの平和を希求する心は、永遠だというメッセージである。
私たちの平和を希求する心は、永遠だというメッセージである。
「死んだ男の残したものは」 谷川俊太郎作詞・武満徹作曲 死んだ男の残したものは ひとりの妻とひとりの子ども 他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった 死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子ども 他には何も残さなかった 着もの一枚残さなかった 死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙 他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球 他には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった 死んだかれらの残したものは 生きてるわたし生きてるあなた 他には誰も残っていない 他には誰も残っていない 死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来るあした 他には何も残っていない 他には何も残っていない