遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

寒河江/ギボウシ

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私はギボウシが好きで、

現在大小10株くらい庭に植えたり鉢で育てたりしている。


ご覧のギボウシは「寒河江(さがえ)」という種類。

この春先にインターネットの園芸店で購入して、

我が家の北側の庭に植えたものが、

斑入りの美しい葉をのぞかせてくれた。


私は「寒河江」は、中国のギボウシだと思っていた。


この種類は大きな立派な株に成長するらしく、

そのスケールの大きさと、その呼び名の雰囲気から、

中国のものかなと思っていた。



ちょうどその春先の話。

同僚の娘さんが結婚した相手が山形のお人で、

山形のどこのお方かと問えば、

「さがえし」と言う。

「さがえって、寒河江? 

 それこの前買ったギボウシの名前や!!」


恥ずかしながら、この歳になるまで山形県寒河江市を知らなかった、

だからうちのギボウシの名前の由来も知らなかった。


寒河江市は、市の木にはサクランボが、

市の緑には「寒河江ギボウシ」が制定されている。



ギボウシといえば日本原産の美しい「葉もの」の代表選手で、

園芸家のポール・スミザーは、そのギボウシに魅せられて、

イギリスを出て日本に落ち着いた。


日陰でも元気に育ち、

日陰育ちでも明るく気高くて、

日本庭園にあっても、イングリッシュ・ガーデンにあっても、

まったく違和感がない稀有な植物である。


うちの寒河江

こんもりと大きい株に育ってほしいものである。