遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

設計・監理契約を締結

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 6月29日に、我家の設計コンペに参加してくれた3人の建築家を一人にしぼり、設計監理契約を結ぶ。
 同時に間に入って、いろいろとお世話をしてくれたり、助言を与えてくれる住宅プロデュース会社とも、プロデュース契約を結ぶ。

 建築家は、T先生にお願いすることにした。K先生は、ソフトな感じで共同作業を進めるうえで一番うまくいく予感がしたし、M先生はほかの二人よりひと世代若いのでキャリアは不足しているかもしれないが、小回りは利きそうな気がしたのだが、過去の作品を吟味した末、T先生に決めた。

 建築家に一般住宅の設計監理を依頼すると、普通、総工費の8%から12%のフィーを払うのが一般的。総工費が5千万円なら8%で400万円、2千万円なら12%で240万円というように、総工費の多寡でフィーの割合が変わるという性質のものである。大きいプロジェクト(公共施設やマンションなど)の手数料割合はもっと低いと聞く。
 
 我々の場合は、プロデュース会社が中に入るケースなので、プロデュース手数料も払わなければならない。その代わり、建築家へのフィーが割安になる仕組みで、結局私が払うフィーは、合せて10%程度になる。ただし、雑誌やTVの取材や住宅見学会に協力するということで、10%程度に納まるよう廉くしてもらった。
 たとえば、2500万円の家を建てたとして、その10%がフィーだから250万円、合せて2750万円の支払いになる。この250万円は高いかもしれないが、私たちは粗悪商品を掴まされるリスクから、かなりの高確率でまぬがれていると思う。
 
 ハウスメーカー工務店が「はい、2500万円頂戴します」といったかたちで住宅を建ててくれたところで、本当にそれが「性能に見合った適正価格」かどうかは分からない。その適正価格を我々に代わって見てくれるのが、建築家でありプロデュース会社なのである。

 これから、私たちと建築家とプロデュース会社とさらに競争入札を勝ち抜いて実際に家を建ててくれる工務店の4者の共同作業の進捗状況は、縷々報告していく。いまはようやく、設計してくれる建築家が決まった段階である。

 先に設計をお願いしていた、O社のMさん、M組のSさん、M住宅のTさんにはお断りを入れる。これが一番つらい。みな何回も打ち合わせをして、がんばってくれて、いろいろお教えいただいた。感謝。