遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

複合で日本が金/世界ノルディック選手権

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世界ノルディック選手権、複合団体で日本が金メダル獲得。

その録画中継をさきほど鑑賞し終える。


前半、ジャンプを終えて5位につけた日本。

かつて、日本のノルディック複合団体は、世界を席巻した。

あの荻原兄弟がいた常勝日本だったころは、

前半のジャンプで大きく他を引き離して、

後半の距離(スキー)でそのまま逃げ切って優勝、というパターンだった。


しかし、あのころから15年の年月を経て、

ジャンプの得点で時間を稼げないルールに変更されたため、

(強い日本をへこませるためのルール改正だったと言える)

わが日本チームは距離を強化を余儀なくされ、

ようやく世界の強豪たちと対等に戦えるチームに育ってきた。


さてその距離は、1チーム4人によるリレー。

ノルディックの本家本元ノルウェーフィンランド

ヨーロッパの強豪ドイツとフランスとオーストリア

これらの上位チームと終始団子状態で競り合い、一歩の引けもとらないレース運びだった。

勝ったことを知ったうえで観ていたので、私にはゆとりがあったが、

もし生放送で見ていたら、心臓バクバクものだったろうと思う。


湿った雪を実によく滑るコンディションのスキー板を駆って、

(このよく滑るスキーを仕立て上げたのも勝因の一つなのかも)

「念願の距離」で力任せにねじ伏せて、見事に金メダルを勝ち取った。


7シーズン14年ぶりの世界チャンピオン!!めでたしめでたし。

おかしな例えだが、

ノルディックで日本が世界一になるって、

相撲の世界選手権で、ノルウェーが世界一になるよりはるかにすごいことだと思う、

かつての日本はそうだったし、今回また復活したのである。めでたし。


女子の距離団体も、世界のトップレベルだと今大会でわかったし、

来年のバンクーバー・オリンピックでの活躍をともに期待したい。


映像で垣間見ただけだが、

かれら雪のアスリート男女の笑顔はとても素晴らしかった。