フォレスト・ガンプ(1994年)
我が娘二人は、この作品(TV放映のVTR)を何度観ただろうか。
共働きの両親のいない家庭で、トム・ハンクスはベビー・シッターのように
私たちの娘の相手をしてくれたと言える。
娘たちは、この作品のきれいなテーマ音楽がどこからか流れてくれば、
「あ、フォレスト・ガンプの音楽!」と反応するし、
映像のディテールまで実によくおぼえていて、
でも大人になって汚れてきてから理解できる場面もあったりするので、
再度観て、自分たちの清しい時代にトリップしてほしいと思っている。
激しく変わっていく6~70年代のアメリカを舞台に、
ウォーター・ゲート事件などに、主人公のガンプは直接関わっていく。
所々で見事なCG合成技術で、直接関わっていく。
激しい時代の流れの中で、それに流されずに生き続ける素朴な青年ガンプが、
私たちが生まれもっている失くしてはならない魂のようなものの「象徴」だと言うことが、
分らない人には、単なるドタバタコメディに見えるかもしれない。
愉しんで観ていただければ、ガンプに感動していただければ、
それはそれでゼメキスの作品らしくていいと思う。
第67回アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚色、編集、視覚効果の6部門を受賞。