「瀕死(ひんし)の状態にある患者より、比較的元気な患者を救う方が良い」。
メリル・リンチはバンク・オブ・アメリカに買収・救済されそうだが、
リーマン・ブラザーズは瀕死のまま放置された形になった。
米国市場は9月14日、「流血の日曜日」となった。
リーマンの破綻は当事者だけにとどまらないことが、
恐ろしいことになってきそうな予感。
リーマンの債権者である世界中の金融機関や投資家にも、
少なからず危機が訪れ、ドルは暴落し、世界同時株安に陥る。
「米国は戦後最悪の金融危機に直面した。」
と伝えられている。
まだまだ続いている。
150年以上もの歴史を営々と築いてきた巨大金融機関でも、
ほぼ一瞬に消滅するという恐ろしさに、言葉がない。
メリルリンチという名前も、歴史から消えていきそうなのである。
お若い衆、
しばらくは、ややこしい金融商品や株式に手を出さずに、
預金されることをお薦めする。
遣わなければ減ることはないという現金・預金の素晴らしさが、
今にお解かりになると思う。
1000万円に達すれば、異なった金融機関で分散預金もお忘れなく。