遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

男子マラソン/北京オリンピック

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昨年末の福岡国際マラソン

2時間6分39秒で優勝したサムエル・ワンジルが、

2時間6分32秒の五輪記録で北京を制した、あっぱれ!!



ケニア生まれのワンジルは、

留学先の仙台育英高校からトヨタ自動車九州に進み、

バルセロナ五輪の銀メダリスト森下監督のもと、

ハーフマラソンの世界最高記録を保持し、

福岡国際で初マラソン初優勝の快挙を遂げた。



同じ福岡国際でワンジルに遅れること、

わずか42秒で3位に入った佐藤は、

その成績で北京の出場を勝ち取ったのだが・・・。

今回は、夏の大会ということもあって、まったく振るわなかった、

というより、福岡国際がピークだったのだろう。


1987年のローマ世界陸上で優勝し、

翌年のソウルオリンピックで銀メダルに輝いた、

ダグラス・ワキウリもワンジルと同じく日本育ちの選手だった。


ワンジルもワキウリも、日本語で話ができる。

「今日は調子がいいなぁ」などと、

ワンジルは日本語で考えながら走っていたのかもしれない、

愉快である。


彼が日本で学んだことは、

「我慢すること」だという、

微笑ましい話である。


レース後半はワンジルを応援していた。

ドリンクを取り損ねた彼に、

飲み物を分けてくれたデリバ・メルガ(エチオピア)、

ああいう光景を見ると胸が熱くなる。
 


日本選手は男女ともマラソンは惨敗だったが、

特に女子マラソンは実に残念だったが、

日本で強くなった選手が金メダリストになったことに、

私は喜びたい。