昨夜の新日曜美術館で紹介されたので、
涼しい絵画の第2弾は、鈴木其一(すずききいつ)の、
「朝顔図屏風」。
型押ししたような単純なつぼみや葉と対照に、
ひとつひとつ丹念に書き込まれた開花した朝顔の図。
金字に浮かぶ全体像は、
実に自由に、伸びやかな姿で表現されている。
現物は見たことがないのだが、
六曲一双の大作で、
を思い浮かべることができる。
ただし、琳派も其一の時代になると、
師匠や大師匠のお行儀良さから離れて、
生き生きとした画風に変身する。
自由闊達なデザイン性に富んだ構図を引き立たせるために、
其一は、単色で端正にまとめている。
朝顔の花から放たれる、
涼やかな光線がお目に留まったであろうか。